才能がない分野を、好きになれたこと
私はF1が好きなのですが、先日、ハースF1チーム代表の小松礼雄さんの記事を読みました。
小松さんは、高校時代の数学の偏差値が35。英語もほとんど話せない状態で、18歳のときに単身イギリスへ渡りました。
大学では、英語に加えて苦手な数学や物理にも向き合わなければなりませんでした。
周囲より理解に時間がかかる中で、小松さんは「人の5倍かかるなら、5倍勉強するしかない」と覚悟を決めます。
その努力を積み重ね、現在は世界でたった11人しかなれないF1チーム代表の一人となりました。
もちろん日本人としても初の偉業です。
記事の中で、特に印象に残った言葉があります。
「たまたま『才能がない分野』を好きになって、本当に良かった」
私たちも、時には苦手なことや、できれば避けたい役割を引き受けなければならないことがあります。
大人になると、普通に生活しているだけでは、自分の苦手なことにあえて挑戦し、成長する機会は、それほど多くありません。
しかし、ロータリーは、挑戦することができ、たとえ失敗しても、それを次の経験へ変えていける場所です。
最初は「苦手だな」「やりたくないな」と思った役割でも、実際に取り組んでみると、
自分でも気づいていなかった力や、新しい視点に出会えることがあります。
得意なことを生かすだけでなく、苦手なことにも挑戦できる。
そこに、ロータリーで活動する大きな価値の一つがあるのではないでしょうか。
皆さんにも、これから役割をお願いすることがあると思います。
そのときは、ぜひ「自分には向いていない」と最初から決めつけず、
新しい経験と成長の機会として、一歩踏み出していただけたらと思います。
26-27年度会長
清水良浩